56、アムステルダム国立美術館・アムステルダム(オランダ)1

フランスの中部から海岸部を一気に上にかけあがり700Km先のオランダ・アムステルダムに着いた。自分で好きなように走れる車を持っていると考えられないくらい機動力を発揮できる。

 

(水の都、アムステルダム)

前から行きたかったオランダ・アムステルダム。オランダは、水の都・チューリップ・風車などの女子向けメルヘンと、飾り窓やマリファナ・ポルノショップなどアダルト向けのイメージが共存している不思議な国だ。

特にアムステルダムは、女子旅ならオシャレなカフェやセンスのいいホテルで観光できるし、カップル旅なら二人乗りボートやこぎれいな公園などでイチャイチャ楽しく過ごせるし、男子旅ならマリファナを中心としたハードな60年代のヒッピー文化を堪能できるという、可愛いから退廃までいろんな顔を持った観光都市だ。

 

ちなみに日本とオランダの付き合いは長く、鎖国していた江戸時代の日本が唯一外交していた国だ。(鎖国はオランダが日本との通商を一国独占したいがため仕組まれたとの説もある)。蘭学や西洋医学や軍事を学んだ人たちが明治維新のヒーローだったのもあるし、教科書にでてくる解体新書やエレキテルなども様々な漫画になって読まれているのをみると日本人はオランダに対して特別な親密感を持っているのかもしれない。

町を歩いているとロシアやドイツにはない自由な感じが心地よい。若い人が伸び伸びと過ごしており学生街みたいな感じがした。ここはバックパッカーがハマりそうな街だった。

(泊まったホテル。かなりオシャレ)

 

午後から時間ができたので、アムステルダム国立美術館へ行ってみた。お目当てななんといっても「レンブラント」だ。

(アムステルダム国立美術館)

中は新旧を上手に取り入れてオシャレな造りだった。

巨大なステンドグラスが美しい。

 

(レンブラント・夜警)当時の自警団を描いている

本物のレンブラントの絵の方は隊長と副隊長が映画のワンシーンのようにかっこよく描いてある。左の光のあたった女の子は謎らしい。左右4m近い大作。この絵はどうしても光が当たった部分に目が行くが、黒い部分がさらに黒くグラデーションしていくのが凄い。これは本物みないと分からない。夜に電気を消して薄暗いところをじっと見つめているとこの黒のグラデーションが見えてくるのでぜひ試して欲しい。黒も色のひとつと気づく。

やっと本物の「レンブラント・ライティング」を見れた。レンブラント・ライティングとは、鼻を中心に上方斜め45度からライトを当てる撮影手法でポートレート撮影の基本中の基本とされている。ただ、外人のように鼻が高く彫りが深いとこの手法は陰影がついてカッコイイのだが、日本人のように鼻ぺちゃで平面的な顔だと残念ながらほうれい線が目立って、性格がきつい老け顔になってしまう。最近の撮影手法はこのレンブラントライティングを進化させたものを使っていることが多い。

 

(17世紀後半の帆船・戦艦ウイリアム・レックス号の巨大な模型)

もう少し大きく作ってこれでミニパイレーツ(可愛い海賊)としてひとりで単独世界一周したら話題になりそう。

 

(図書館)なぜ美術館にあるのか謎

ファンタジー映画に出てきそうな図書館。左上の隅に本を読んでいる人がいる。なにを読んでいるのか気になる。

 

(素敵な回廊)

日本人がイメージするヨーロッパそのもの。ゴージャスなインテリアが完璧。

次はやはり飾り窓エリアに突撃予定。ここから歩いていけるところにあるので恐る恐る見てみることにする。