58、カフェ・アムステルダム(オランダ)3

オランダのソフトドラッグの販売&喫煙場所をコーヒーショップと呼ぶが、実はキチンと普通の喫茶店とは区別されている。COFFEESHOPと続けて書いてあればソフトドラッグ店、COFFEE SHOPと間にスペースが入れば普通の喫茶店になる。観光客にはまぎわらしいのでCAFEと併記されているところも多い。

COFFEESHOPは未成年に売らない・5グラム以上売らない・他人に迷惑かけない・ハードドラッグを売らない・宣伝しないという法律で規制されている。店の前には目つきの悪い店員や酔っ払ったような人が数人たむろしているが、からんでくるわけではないので安心だ。酒と違いソフトドラッグは鎮静系なので興奮して大騒ぎする人はいない。

(コーヒーショップ)

さて、続き文字の方のコーヒーショップに入店してみる。さすがに店内は怖くて写真を撮れなかった。入るとすぐにカウンターがあり、気合いのはいった入れ墨お姉さんにどれを喫煙するか聞かれて注文することになる。ここまではスタバとかと同じだ。聞かれるのはショートかベンティかでなく、ソフトかストロングかなので、初心者なら超ソフトと答えるとタバコの葉が多くはいったものが出てくる。これは、プラスチックの透明カプセルにタバコが1本入ったものでジョイントと呼ばれている。ソフトかハードかはプラスチックのふたの色分けで見分ける。例えば黄色ならソフト、グリーンならストロングとなっている。こだわりの店になるほど色が増えていく。超超ソフト、超ソフト、ソフト、超ミディアム、ミディアム・・・という具合だ。この色分けはオランダ統一でなくあくまで店の好みによる。飲み物も一緒に買う。喉が渇くのでジュース等が人気。買ったらソファで喫煙してもいいし、そのまま帰ってもいい。コーヒーのお持ち帰りと同じシステムだ。

最近ではマリファナを合法の医薬品として使う国も増えている。マリファナには多幸感を感じせる成分がある。これはどんな状況下でも吸うことによって幸せだなぁと感じるもので、キラキラとした幸せに包まれながらリラックスした状態で眠ることができる。オランダは安楽死も認めており、ここなら幸せに死ねそうだなと思った。ブツブツ世の中を呪いながら延命治療で激痛に耐え悶え苦しんで死ぬよりオランダの方が千倍良さそうだった。

店内に入る前まではジャンキーの溜まり場で恐ろしい地獄絵図が繰り広げられていると勝手に妄想していたが、そんなことはなく皆おとなしくスパスパしながらジュースを飲んでいる。煙の立ち込める日本の喫煙ルームの方がよっぽど恐ろしい。

落ち着いてきたので店内を見渡すと、カウンターの横には、スタバのようにクッキーやキャンディやグミなどが売っている。これらもソフトドラッグのようだ。お姉さんはGIFTと言っていたがとうてい日本に持ち帰ることなどありえない。とりあえず店内見学しただけで外にでた。まずはダンジョンをひとつ攻略した気分になった。

 

(アムステルダムの有名なカフェ)

コーヒーショップで緊張したのかお腹がすいたので近くのカフェに入ってみた。外が満員だったので中でゆっくり食事した。

 

色々あるがアムステルダムは世界でも超一級品の観光都市だった。

明日はパリだ。エッフェル塔が懐かしい。