85、ノイシュヴァンシュタイン城(ドイツ)

つい最近までドイツのノイシュヴァンシュタイン城がシンデレラ城のモデルになったお城と思っていたのがどうも違っているようだ。ドイツでの観光案内にもシンデレラ城のモデルと堂々と書かれていたので、現物を見るとかなりショックは大きい。その時はそうとは知らず豪雨の中、曲がりくねった山道をノイシュヴァンシュタイン城へカッパを着込んで必死で走っていた。

4時間ほど雨中走行してやっと着いた。お城の駐車場にバイクを置いて少し歩くとなにやらシンデレラ城らしい塔が見えた。

しかし、思っているより急坂でかなり登ってもなかなかお城は姿を表さない。途中降りてくる観光客にあとどれくらいあるの?と聞くと両手を広げてすごく遠いというジェスチャーをされた。バイクで行ければ簡単なんだけどブツブツ言いながら登っていくと下から1台のバスが私達を追い抜いていった。どうやら子供や足の悪いお年寄り用にバスがあるようだ。

肩で息しながら登り続けるとようやくお城の壁が見えてきた。ん????。シンデレラ城と信じてきたのでこんなのを想像していたのに。

当然ながら現実はぜんぜん違う。

外壁。地味すぎないか・・・。

内庭。あのディズニーのかわいいブルーの高い塔はどこにある?

立ち寄った城の売店では我こそがディズニーのシンデレラ城のモデル!と猛アピールするお城グッズが並んでいた。ディズニーがなければ、ここにはこないのに、なんだか騙された気分。笑

しかも30分以上急坂を登ったのにお城の中には時間切れで入ることができず。さらに前日から予約をしないと入れないとわかり、ダブルショック。

まぁ、ドイツ人の作る城とアメリカ人の想像する城が激しく違うとがわかっただけでもいいかとはるばるここまで来た自分をしぶしぶ納得させた。そのかわりと行ってなんだが、帰り道は時間切れとも知らず下からひいひい言いながら登ってくる観光客に腕をクロスさせて大きい✕をつくってあげ、彼らの大げさなオーマイガッのジェスチャーと大いに落胆した顔を楽しみながら降りた。

また4時間かけてミュンヘンへもどり車庫に戻してバイク旅は終了した。帰国のフライトに数日あるので、今度は車だけでチェコ・プラハに移動することにした。