117、アテネ・車上荒し(ギリシア)2

パルテノン神殿に大満足して車のところに帰ってきたら、これまで順調だった旅行に初のトラブルが発生していた。

小窓が割れて下にガラス破片が落ちている。

バラバラになった小窓。

ひどいいたずらをするなとドアをあけると、室内が荒らされている。

あわててバックドアをあけるとバイクは無事だが、大型トランク2つがなくなっている。さらに、ヘルメットやウェアなどバイク用品の全てなくなっている。「車上荒らし」だ。

サイドドアの小窓を割ってキーをあけ、中にある金目のものを全て盗まれていた。幸い、バイクは後ろの車が邪魔で出せなかったようだ。車の予備キーを必死で探したようでサンバイザーからシートの下まで全てチェックされていた。予備キーを持って歩いたのが不幸中の幸いだった。盗まれたものは、パソコンを含む電子機器一式、ヘルメットなどのバイク用品一式、アウトドア用品や洋服や小物やお土産がつまった大型トランク2個、総額70万くらい盗まれていた。

かなり手慣れているようで、価値のない工具や靴や食料などは無視して、売れるものだけを選り分けて盗んでいる。

予備のクレジットカードも盗まれたので、カード会社に電話したり、近くの警察署を見つけて、盗難届を出したり、割られた窓ガラスの修理をしたり、午後いっぱいかけて後始末をした。

アテネ・・。ギリシア神殿・・。この響きは普通の日本人はかなりイメージがいい。しかし、EU最悪の都市だった。ギリシアが経済破綻した理由もよくわかる。ギリシアには二度と行きたくない。

イタリア・ナポリのファーザーの家に泊まって、朝出かけるときに、そこのママから「車を止めるときは、絶対監視があるパーキングに止めなさい」と念押しされたのをここで思い出した。