83、キャンピングカー(スイス)10

ヨーロッパを車で移動していると10台に1台はキャンピングカーでないかというくらい数多くのキャンピングカーが走っている。

日本でもキャンピングカー熱はかなり盛り上がっているようで、毎月のように各地でフェアが行われている。日本の場合は欧米に比べると道路や駐車場が狭いので、欧米サイズのドデカいキャンピングカーでなく、軽自動車かハイエースをベースに作られた日本独自のキャンピングカーがメイン車種になる。

ヨーロッパのキャンピングカーはほぼ3種類(モーターホーム、バン、キャラバン)で、ベースとなる車に至ってはイタリア・フィアット社のものがほとんどだ。

 

(モーターホーム)

(バン)

(キャラバン) ADRIA HPより

モーターホームはベーシックなトラックベース、バンは後ろ観音開きの商用車ベース、キャラバンは昔ながらの牽引タイプになる。ヨーロッパでのキャンピングカーの値段は、モーターホームが一番豪華で高く800万前後、バンは600万前後、キャラバンは200万前後で販売されている。日本に輸入されると3割から4割アップになる。

 

(モーターホーム)

(バン)

(キャラバン)

ヨーロッパの人達には豪華なモーターホームか安いキャラバンが人気で、キャンピングカーといえばこの2タイプがメイン車種になる。この2つはどちらも4人用ベッド、シャワールーム、トイレ・洗面、キッチン、倉庫などがつき、家族で1ヶ月の長期旅行にも十分耐えることができるように作ってある。それに対してバンタイプは、ベッドが2つ、水回りが必要最低限など居住空間が狭い反面、車体が小さく機動力に優れていて、町中のショッピングセンターの駐車場に置くことができたり、ヨーロッパの狭い路地に路駐したり、郊外だけでなく、都市部にも駐車しながら観光していく日本製キャンピングカーみたいな使い方ができる。ヨーロッパでは、中古も豊富に出回っているモーターホームやキャラバンが主流だが、これからは商用車ベースのバンタイプが伸びそうな気がした。

日本のキャンピングカーは、軽キャン(軽自動車ベース)、バンコン(トヨタハイエース、日産キャラバンベース)、キャブコン(トラックベース)、バスコン(バスベース)と4タイプに別れている。横浜で開かれたキャンピングカーフェアで現物をみたけど、欧州車にはついていないエアコン、電子レンジ、テレビ、100V電源を装備するなど日本らしい仕上げだった。家電が充実しているが、キッチンやシャワー・トイレはおまけ的についているだけの機種が多い。日本人の使い方として、食事は外食、トイレは道の駅や外食時に、風呂は温泉で・・、みたいないろんなところをウロウロする行動パターンになるので、これで十分なのかもしれない。ただ残念なことに家具としての細かい仕上げやデザインは欧州車にまだまだ負けており、ここは改善の余地がありそう。日本のキャンピングカーはいまだ発展途上なのかもしれない。船を作っているヤマハとかがデザインしたらいいものになりそうな感じがした。

イタリア・フィアットのデュカトだけでなく、バンタイプなら、前にラトビアで紹介した日産のNV300なども良さそう。日産クォリティなら壊れないだろうし、部品も安くはいりそうだし、なぜこの車を日本で売らないのか不思議なくらい。日産もキャンピングカーには興味を持っているようで、販売店の子会社(日産ピーズフィールドクラフト)で生産している。唯一のメーカービルダーなのだから、NV300ベースでデザインをヨーロッパの会社に委託して本格的なものを作って欲しい。

もし僕が今、日本でキャンピングカーを買うとしたらコストパフォーマンスがいい輸入キャラバンタイプにすると思う。でも数年後にデュカトのバンタイプで日本製キャンピングカーのエアコン付きが600万程度で出たらそっちを買いそう。