131、海外ツーリング用のバイクウェア選び

どんな場所、気温、天候でもオールマイティに使えるバイクウェアを1着だけ選ぼうとするとなかなか悩ましい。

最も重要な項目である転倒しても破れない安全性を優先していくとレーサーが着るような重くて分厚い革製が適しているし、雨や風などの天気に対応するとゴアテックスなどの透湿防水ウェアが欲しくなり、灼熱の夏は涼しいメッシュにしたくなり、極寒の冬はダウンで暖かくしたくなる。つまり1着のバイクウエアで矛盾するこれらを解決することができず、別々の機能を持ったものを組み合わせて解決していくことになる。それには雨を防ぐアウター部分、安全性を受け持つセーフティ部分、保温性などの快適性を受け持つミドル部分、汗を吸湿するベース部分の4層に分けて考えたほうがわかりやすい。

安全性を受け持つセーフティ部分の素材は、やはり革製が安心感がある。ヨーロッパのライダーは高速を走るシーンが多いからかレザーを着用している人が多い。オススメはパンチングメッシュ加工を施したレザージャケットで年間を過ごしてしまう方法。穴開きレザーなので寒そうだが、春と秋はレザージャケットの上にゴアテックスでできた薄手のアウトドアウェアを着て、夏になればこれ1枚で涼しく、冬はインナーにライトダウンやライトフリースを着れば、年間を通して安全なレザージャケットで過ごすことができる。

一番外側のアウター部分をゴアテックスジャケットを上記の画像のような蛍光カラーにすれば、視認性があがりさらに安全面も高まるだろう。日本ではあまりこの蛍光カラーは見ないが海外バイカー達には一般的。

レザージャネット:ダイネーゼ INTREPIDA PERF. LEATHER JACKET

(メーカー説明:パンチングメッシュ加工を施したこのスポーティなレザージャケットは、革命的なArrow XFファブリックとレザーで作られています。Arrow XFはレザーレベルの耐摩耗性と比類ないフィット感が特徴です。)

伸縮性のあるファブリックを可動部に使ってあるので動きやすく、軽い。

転倒時のダメージの大きい肩と肘にハードプロテクターが入っているのもいい。

胸と背中も別売でプロテクターを入れることができる。価格はさすがに約10万円。この価格を高いと考えると、同様の機能を持ったポリエステルジャケットになるが、一度転倒するとバラバラに裂けるのでヨーロッパメインで走りたいなら革製のほうが無難な選択になるだろう。思い切って購入しても後悔しないジャケットだ。

このジャケットをメインに年間を通すレイヤー方法は以下の通り

(春・秋)薄手蛍光ベスト→薄手ゴアテックス→革ジャケット→薄手ヒートテック→速乾長袖Tシャツ

(夏)薄手蛍光ベスト→革ジャケット→速乾長袖Tシャツ

(冬)薄手蛍光ベスト→薄手ゴアテックス→革ジャケット→ライトダウン→厚手ヒートテック→保温長袖Tシャツ

「蛍光ベスト☓1、ゴアテックスジャケット☓1、革ジャケット☓1、ライトダウン☓1、薄手ヒートテック☓1、厚手ヒートテック☓1、速乾長袖☓1、保温長袖☓2、速乾半袖☓2、レインウェア上下☓1」

ちなみに一番上に着る蛍光ベストは日本人は殆ど使わないが、速度の速い欧州を走るのに絶対の必需品。海外に行くとどこのバイク用品屋にあるので迷わず購入しよう。ヘルメットもできれば蛍光色がいい。パニアケースには後ろと横に大きめの反射シールを貼ろう。

この組み合わせならば、殆ど着ているので思ったより携行品は多くない。

ここからパンツとブーツ、グローブについて書こうとしていたらロシアのウクライナ侵攻というバッドニュースが飛び込んできた。もうユーラシア大陸横断は無理かも。