84、BMWモトラッド(チューリッヒ・ミュンヘン)

スイスのハーレーでヨーロッパのバイク事情に興味が湧いたので、各メーカーのショップを回ってみることにした。ロシアからヨーロッパに入ってくるとBMWのシェアが圧倒的で、皆アドベンチャー(GSモデル)にごついパニアケースをつけて走っている。

まずはミュンヘンでBMWモトラッドショップに行ってみることにした。そのBMWショップはバイク屋さんのレベルをはるかに超えていて車のショールームなみに大きく、クリーンでシャレた作りになっていた。彼らの凝った店作りを見ると、BMWやハーレーが世界中で成功した理由はメーカーの世界観を大型ショップで表現したからで、安く数多く売ったからではないというのがよくわかる。

 

広々とした店舗設計が素晴らしい。そして羨ましい。こんなところで買いたい。

本格的なカフェが併設されており、バイク好きならここでお茶したくなる。自分も長旅途中のバイクを眺めながらのカフェで癒やされた。市販車だけでなく、カフェレーサーなども置いてあるのがオシャレ。

二階へ行くとアパレルショップレベルでBMWウェアやアクセサリーがキチンと並べて置いてある。

最近日本でもホンダ系列のショップがリニューアルしてきてかっこよくなってきている。さらに250cc以上の大型車をホンダ系列店だけで販売して、それ以下クラスを他のショップに販売させるという営業政策を発表した。ヨーロッパのメーカー系のバイクショップを見たら、日本ももっと早くそうしても良かったかもしれないと思った。高校生がこぞって400ccを買った時代と違って今では大型バイクは大人の趣味になっており、軽自動車より高いものを隙間なく並べてドンキのように売るのは所得の髙いユーザーに対して無理があるのではと思っていたからだ。

ヨーロッパのメーカーは大都市に専門バイクショップを持っているが、残念ながらホンダやヤマハなどの日本の4大メーカーの専門ショップをみることはなかった。さすがになんでもある地場のショップでは置いてあるが、そういった店だとメインはヨーロッパ系で日本車は片隅に置いてあった。日本の4大メーカーはヨーロッパで売れていると思っていたが現実はそうでもないようだ。

ついでにチューリッヒのドカッティショップも。BMWやハーレーに比べると小ぶりだがドカティらしい。

 

 

ドカッティは女子ライダー(ダンデム)を意識しているのかレディスウェアが充実していた。

子供のお土産もフェラーリぽいデザインで好印象。

最近流行しているスクランブラーは別コーナーで表現していた。

ヨーロッパでは日本車の得意としている高速ツアラーから荷物満載のアドベンチャーに流行が移ってきているのでこのカテゴリーで魅力的な車種をだしていない日本車は不人気のようだ。ここにきて、トライアンフやドカッティやKTMなどヨーロッパ系が個性的なアドベンチャーを続々と出してきているので、日本車も頑張ってほしい。

やっぱりバイクはエンジンの魅力(振動とサウンド)が8割くらいあるので、日本車なら直4のアドベンチャーがいいな。あの官能的なサウンドの激速アドベンチャーがあればヨーロッパでも売れると思うが。それと日本車はそれぞれのメーカーで店舗を出すのでなくオールジャパンでハーレーやBMWの度肝を抜くような未来型ショップを有名観光地(エッフェル塔、ベルリンの壁、大英博物館、ミラノ大聖堂、ガウディ)の近くに出して欲しい。ショップイメージは渋谷のパルコ建築現場の塀に書かれた大友克洋のAKIRAがその答えになりそう。ぜひコラボして観光名所になるような最先端ショップを作って世界のバイカーの聖地になってほしい。