115、ドゥブロヴニク・ワールドカップ決勝戦(クロアチア)2

昼食を食べ終わると、さきほどから周りに赤白のチェッカーシャツを着て国旗を持っている人が増えてきた。店のスタッフがテレビをつけるとサッカーのワールドカップが映し出され、決勝戦で、フランス対クロアチアが対戦するようなことを言っている。

どうりで先程の広場に人がぞくぞく集まっていたのか。やっと理由がわかりこのお祭り騒ぎに乗っかることにした。まずはこのド派手な白赤チェッカーシャツを手に入れなければ。広場に降りていく途中に普段は普通のお土産屋みたいなところもサッカーグッズで埋め尽くされていた。一番前に置いてあった17番マンジュキッチ選手のシャツを買った。

一番下にある広場につくとすでに多くの観衆が集まっていて大型モニターを見ながら盛り上がっていた。そこかしこで場所の取り合いで喧嘩しているし、なかなかの雰囲気だった。気の強い女性もたくさんいて、男性がスタンドの席を横取りしようとすると大声で威嚇しながらハンドバッグで殴っていた。(笑)

大型プロジェクターといっても小さいので少しでも前でみたい観客がどんどん前に押してくる。

顔つきを見ていると、気の強さとヤンキー顔でクロアチアに軍配があがりそう。

そうこうしていると、まだ始まっていないのに発煙筒がたかれ、次から次へと狭い広場に詰め込まれていって、試合が進むたびに狂喜乱舞するので、騒乱状態になってきた。あまりの人の多さと熱気と狂気でおとなしい日本人は怖くなり、試合途中で戦線離脱してしまった。

騒いでお腹が減ったので、バーガーを食べる。試合は終わったようで、ぞろぞろと帰ってくる。駐車場へ向かっていると「ハハハ、マンジュキッチー!」と皆からからかわれる。名前が面白いからかなと思っていたら、17番マンジュキッチ選手は先程の試合でワールドカップ決勝戦で初のオウンゴールを決めたらしい。どうりで人気者のはずだ。(笑)

山へのロープウェイがあって登ってみた。海洋都市というのがよく分かる。

さて、次はモンテネグロ、アルバニアという危険な匂いのする国名のところを一気に通り過ぎてギリシアへ向かう。今までがあまりに平和だったので、ギリシアが最も凶悪だというのを知らずに向かっていた。